月の城の物語17




真っ暗……星も月もない。
……ここは棺桶ベッド?
でも僕のベッドじゃない……。
……っ
ハーフとはいえ吸血鬼だな。
あの状態から
よく復活できたものだ。
あ、ありがとうございます。
僕、城に帰らないと……。
それに瀕死になったことで
お前はより吸血鬼に近づいた。
城が……ない?
吸血鬼に近づいた?
……これが、僕?
どうしよう……こんな姿で、
ソラに会えない。どうしよう……。